ウェブサイトの制作に役立つ情報として、ウェブサイトの種類とその制作におけるポイントについて解説します。ウェブサイトは多種多様であり、その目的に応じて適切なタイプを選ぶことが重要です。
本記事では、主要な5つのウェブサイトのタイプとそれぞれの制作ポイントについて説明します。
- コーポレートサイト
コーポレートサイトの主な役割は、企業の概要、サービス内容、経営理念などを伝え、企業や事業への理解を深めることです。
コーポレートサイトを制作する際には、訪問者に対して以下の情報を明確に伝えることが必要です。
- 企業の特性
- 提供しているサービスや商品
- 経営理念や企業の方針
また、一般的には、経営理念、事業内容、サービス内容、所在地情報、採用情報などのページで構成されます。
コーポレートサイト制作のポイントとしては、下記の4つの役割がサイトに反映されていることがほとんどです。
- 企業の概要、企業理念、ビジョン・ミッション
- 商品・サービス等の情報
- 投資家、株主のためのIR情報
- 人材獲得のための採用情報
- プロモーションサイト
プロモーションサイトの役割は、特定のターゲットや多くのユーザーに向けて、商品やサービス、企画などを宣伝することです。また、商品やサービスの強みや魅力をユーザーに伝え、共感を生み出し、ファンの獲得やコンバージョンにつなげることを目指します。
新商品や、新店舗など一時的なプロモーションのためにつられることの多いサイトです。
プロモーションサイトを制作する際には、下記の3つの要素を意識して全体像を設計する必要があります。
- 認知してもらうこと
- 興味を持ってもらうこと
- コンバージョンにつなげること
- ECサイト
ECサイトは、自社の商品やサービスをウェブサイト上で販売することを目指します。ECはエレクトロニックコマース(電子商取引)の略で、楽天やAmazon、Yahooショッピングなどが代表的な例です。
ECサイトを始めるには、ASPのショッピングカートシステムを使うか、オープンソースのカートシステムを使うか、モール型を使うかの3つの選択肢があります。
- ASPサービス:ASPサービスは、提供元のショッピングカートシステムをレンタルして使う形になります。月額の利用料が発生しますが、手軽にサイトを構築でき、メンテナンス等の保守費用もかからず、運営に専念できるのが魅力です。代表的なASPサービスとしては、BASE、カラミーショップ、MakeShop、ショップサーブ、フューチャーショップなどがあります。
- オープンソース:オープンソースの代表的なものとして、EC-CUBEが有名です。カスタマイズが自由で、ASPサービスと比べて柔軟性が高いのが特徴ですが、システム開発や機能拡張、運営・保守が必要なので、比較的コストがかかります。
- モール型:モール型とは、楽天やAmazon、Yahoo!ショッピングのように複数店舗が出店するWebサイト上のショッピングモールになります。ブランド名と実績で多くのユーザを集めることができるので、ECサイトで1番難しいとされる集客が比較的容易にできますが、出店している事業者も多いので、商品の特徴や価格、付帯サービス等の他とは違う差別化を行う必要があります。
ECサイトの制作ポイントとしては、「誰に何を売るのか」が重要になります。ターゲットの明確化、商品の特徴、他社との違い、顧客へのベネフィットをうまく表現するようにしましょう。
- ランディングページ
ランディングページは、商品やサービスの情報を1ページに集約し、訪問したユーザにアクションを起こしてもらうことを目的としています。1ページ内で分かりやすく、ユーザが求める情報やユーザの思考や心理に合わせて構成することが重要になります。ランディングページの制作ポイントとしては、訪問するユーザの心理や思考に合わせて、コンテンツを構成していきます。サイト上部では興味や共感を引き起こす情報、サイト中部では不安を払拭する情報、サイト下部では購買を後押しする情報や実際のアクションのための導線を実装します。よく用いられる構成は以下の通りです。
- キャッチコピー
- 共感部(例:こんな悩みありませんか等)
- ベネフィット(例:選ばれる5つの理由等)
- 商品・サービス概要
- お客様の声
- よくある質問
- アクション
- オウンドメディア(ブログサイト)
オウンドメディアは、企業でいうと自社メディア、個人でいうとブログサイトというと分かりやすいでしょうか。オウンドメディアは、自社の有益な情報やノウハウを発信し、自社のブランディングや認知を高めることを目的としています。
オウンドメディアを活用することで、検索エンジン対策(SEO)や広告費の削減や最適化を図ることができます。
オウンドメディアを制作するには、戦略的に行う必要があります。既存のサイトとの関連性や導線、どのようにしてコンバージョンまで結びつけるか等をサイトの設計段階から検討する必要があります。作成した記事からの流入が多くなるため、キーワードの分類や選定が重要になってきます。
以上が、主要な5つのウェブサイトのタイプとそれぞれの制作のポイントです。
ウェブサイトやホームページといっても色々と種類があることがお分かり頂けたのではないでしょうか。
本投稿では、ホームページ制作の際に気をつけるべき制作のポイントも紹介していますので、今後の制作や発注、見積もりの際に役立ててください。