小規模な接骨院を成長させるための4つのステップ
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小規模な接骨院を成長させるための4つのステップ

小規模な接骨院を成長させるための4つのステップ

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本記事では、小規模な接骨院が成長するために実践できる4つのステップについて、具体的に解説いたします。

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「患者さんが来ない」「経営が不安定」「競合に負けている」

このような悩みを抱える小規模接骨院の院長先生は少なくありません。本記事では、限られた予算と人員で確実に成長できる4つのステップを、具体的な実例とともに詳しく解説します。

はじめに:小規模接骨院が直面する現実

現在、全国には約5万軒の接骨院・整骨院が存在し、コンビニエンスストアの数を上回る激戦市場となっています。特に小規模な接骨院では、以下のような課題を抱えているケースが多く見られます。

  • 新規患者の獲得に苦戦:口コミだけに頼った集客で限界を感じている
  • リピート率の低さ:一度来院した患者さんが継続して通ってくれない
  • 経営の見えない化:売上や患者数の推移を数字で把握していない
  • デジタル化の遅れ:ホームページやSNSの活用ができていない

しかし、適切なステップを踏んで改善に取り組めば、小規模でも着実に成長することは十分可能です。実際に、1人院長の接骨院から月商200万円を超える成功事例も数多く存在しています。

ステップ1:地域密着型マーケティングの確立

最初のステップは、地域に根ざしたマーケティング戦略の構築です。大型チェーン店に対抗するためには、地域密着という強みを最大限に活用することが重要です。

1-1. ターゲット患者の明確化

まず、どのような患者さんに来てもらいたいかを明確にしましょう。年齢、性別、職業、症状、来院動機などを具体的に設定します。

【実例】田中接骨院(仮名)の場合

東京都練馬区の住宅街にある田中接骨院では、当初は「腰痛に悩む全ての人」をターゲットにしていました。しかし、以下のように絞り込むことで大きな成果を上げました。

  • メインターゲット:30-50代の働く女性(デスクワーカー、主婦)
  • 主な症状:肩こり、首の痛み、腰痛
  • 来院動機:慢性的な痛みの根本改善、予防

この結果、女性患者の比率が70%に上昇し、リピート率も65%まで向上しました。

1-2. 地域イベントへの積極参加

地域のイベントや健康教室への参加は、直接住民と接点を持てる貴重な機会です。以下のような活動が効果的です。

  • 商店街のイベント出展:無料の姿勢チェックや健康相談
  • 地域の体操教室開催:公民館等での月1回の健康体操教室
  • 学校行事への協力:部活動のケガ予防講座やストレッチ指導
  • 企業への出張サービス:近隣企業での健康セミナー

【実例】さくら接骨院(仮名)の取り組み

神奈川県相模原市のさくら接骨院では、毎月第2土曜日に近くの公民館で「健康体操教室」を開催しています。参加費は500円と低価格に設定し、毎回15-20名の参加者があります。

成果:

  • 体操教室参加者の約40%が実際に来院
  • 口コミによる新規患者が月平均8名増加
  • 地域での認知度が大幅に向上

1-3. 効果的なチラシ戦略

デジタル時代でも、地域密着型の接骨院にとってチラシは重要な集客ツールです。成功するチラシには以下の要素が必要です。

項目ポイント具体例
キャッチコピー具体的な悩みに直接訴える「朝起きた時の腰の痛み、諦めていませんか?」
院長の顔写真安心感と親近感を演出白衣姿での自然な笑顔の写真
患者さんの声同じ悩みを持つ人の体験談「3回の治療で20年来の肩こりが改善」
特典・割引来院のきっかけづくり「初回限定:問診・検査・施術で2,000円」

【ステップ1の実践アクションプラン】

  1. Week 1-2:ターゲット患者の詳細設定とペルソナ作成
  2. Week 3-4:地域イベント情報の収集と参加申し込み
  3. Week 5-6:チラシのデザイン作成と印刷(1,000部程度)
  4. Week 7-8:チラシの配布とイベント参加の実施
  5. Month 2:効果測定と改善点の洗い出し

ステップ2:患者満足度の向上とリピート率アップ

新規患者を獲得できても、リピートしてもらえなければ持続的な成長は望めません。患者満足度を向上させ、継続通院につなげる仕組みづくりが重要です。

2-1. 予約システムの導入

現代の患者さんは利便性を重視します。電話予約だけでなく、24時間いつでも予約できるシステムの導入は必須です。

  • オンライン予約システム:ホームページから24時間予約受付
  • LINE予約:LINEアカウントからの簡単予約
  • 予約リマインダー:前日のSMSやLINEでの確認連絡

【実例】みどり接骨院(仮名)の予約システム改革

大阪府吹田市のみどり接骨院では、従来の電話予約のみから、LINE予約システムを導入しました。

導入前の課題:

  • 営業時間外の予約取得機会の損失
  • 電話対応による施術中断
  • 予約忘れによるキャンセル率15%

導入後の成果(3ヶ月後):

  • 営業時間外の予約が全体の30%に
  • 施術に集中できる環境の改善
  • リマインダー機能によりキャンセル率が7%に半減

2-2. 丁寧なカウンセリングと説明

患者さんが継続して通院するためには、自分の症状を理解し、治療に納得していることが重要です。

  • 初回カウンセリング(30分確保):症状の詳細聞き取りと生活習慣の確認
  • 視覚的説明ツール:骨格模型や図解を使った症状説明
  • 治療計画の明示:「○回で○○の状態を目指します」という具体的目標
  • 日常ケアの指導:自宅でできるストレッチや予防法の指導

2-3. フォローアップシステム

治療期間中および治療終了後のフォローアップは、患者満足度とリピート率を大きく左右します。

【実例】はなみずき接骨院(仮名)のフォローアップ戦略

愛知県名古屋市のはなみずき接骨院では、以下のフォローアップシステムを構築しています。

治療期間中:

  • 毎回の施術後、次回までの注意点をメモで渡す
  • LINEでホームケア動画を配信(週1回)
  • 3回目来院時に治療効果の確認と計画見直し

治療終了後:

  • 終了1週間後:体調確認のLINEメッセージ
  • 終了1ヶ月後:メンテナンス来院の提案
  • 季節の変わり目:体調管理のアドバイス配信

成果:

  • 治療完了率が85%に向上(以前は60%)
  • メンテナンス来院率が40%に
  • 患者さんからの紹介が月平均12件に増加

【ステップ2の実践アクションプラン】

  1. Week 1:現在のリピート率と患者満足度の現状把握
  2. Week 2-3:予約システムの選定と導入準備
  3. Week 4:カウンセリングシートと説明資料の作成
  4. Week 5-6:フォローアップシステムの構築
  5. Week 7-8:スタッフ(いる場合)への教育と運用開始
  6. Month 2-3:効果測定と改善

ステップ3:オンラインプレゼンスの構築

現在、患者さんの約80%がインターネットで接骨院を検索してから来院を決めています。オンラインでの存在感を高めることは、新規患者獲得に不可欠です。

3-1. ホームページの最適化

ホームページは24時間365日働く営業マンです。患者さんが求める情報を分かりやすく提供し、来院につなげる仕組みを作りましょう。

必須コンテンツ:

  • 院長・スタッフ紹介:顔写真と経歴、治療への想い
  • 治療方針と特徴:他院との違いを明確に表現
  • 料金表:明確で分かりやすい料金設定
  • 患者さんの声:具体的な症状改善例
  • アクセス情報:地図、駐車場情報、最寄り駅からの道順
  • 予約フォーム:簡単に予約できるシステム

【実例】つばき接骨院(仮名)のホームページリニューアル

埼玉県川越市のつばき接骨院では、古いホームページをリニューアルし、以下の改善を行いました。

リニューアル前の課題:

  • ホームページからの問い合わせが月1-2件
  • スマートフォン対応が不十分
  • Google検索で3ページ目に表示

リニューアル内容:

  • スマートフォン完全対応のレスポンシブデザイン
  • 患者さんの声を10件以上掲載
  • 院長の治療動画を3本制作
  • 地域キーワードでのSEO対策強化

成果(6ヶ月後):

  • ホームページからの問い合わせが月15-20件に
  • Google検索「川越市 接骨院」で1ページ目に表示
  • 新規患者の60%がホームページ経由

3-2. Googleマイビジネスの活用

Googleマイビジネス(現:Googleビジネスプロフィール)は、無料で利用できる強力な集客ツールです。地域検索で上位表示されるために必須の対策です。

最適化のポイント:

  • 正確な営業時間:祝日や特別営業日も含めて正確に入力
  • 高品質な写真:院内外の様子、スタッフ、施術風景
  • 口コミへの返信:すべての口コミに丁寧に返信
  • 投稿機能の活用:週1-2回の頻度で新着情報を投稿

3-3. SNSマーケティング

SNSは患者さんとの距離を縮め、親近感を持ってもらうための重要なツールです。各プラットフォームの特性を理解して活用しましょう。

SNS主な用途投稿内容例投稿頻度
Instagram院の雰囲気・日常発信院内写真、スタッフの様子、健康tips週3-4回
Facebook詳細情報・地域交流健康コラム、イベント情報、患者様の声週2-3回
LINE予約・個別コミュニケーション予約確認、ホームケア動画、キャンペーン週1-2回
YouTube専門性・信頼性向上ストレッチ動画、症状解説、Q&A月2-4回

【ステップ3の実践アクションプラン】

  1. Week 1-2:現在のオンライン状況の把握と競合分析
  2. Week 3-4:ホームページの改善点洗い出しと修正
  3. Week 5:Googleマイビジネスの情報最適化
  4. Week 6-7:SNSアカウントの開設と基本設定
  5. Week 8:コンテンツカレンダーの作成と投稿開始
  6. Month 2-3:分析と改善の継続

ステップ4:経営の見える化と改善サイクル

持続的な成長のためには、勘に頼った経営から脱却し、データに基づいた経営判断を行う必要があります。重要な指標を数値で把握し、継続的な改善を行いましょう。

4-1. 重要KPIの設定と管理

接骨院経営で重要な指標(KPI)を定め、定期的にモニタリングしましょう。

必須KPI:

  • 新規患者数:月間の新規来院者数
  • リピート率:初回来院から2回目来院の割合
  • 継続率:5回以上来院した患者の割合
  • 客単価:1回あたりの平均売上
  • 月商・年商:売上の推移
  • 患者満足度:アンケートによる満足度測定

【実例】かえで接骨院(仮名)のKPI管理導入事例

福岡県福岡市のかえで接骨院では、Excel を使った簡単なKPI管理システムを導入しました。

導入前の状況:

  • 売上は把握していたが、患者数や単価は不明
  • 「なんとなく忙しい」「なんとなく暇」という感覚的な判断
  • 改善すべき点が分からない

KPI導入後の変化(6ヶ月間):

  • 新規患者数:月15名 → 28名(87%増)
  • リピート率:45% → 68%(23ポイント改善)
  • 月商:180万円 → 285万円(58%増)
  • 問題点の早期発見と改善が可能に

4-2. 患者データベースの構築

患者さん一人ひとりの情報を体系的に管理することで、より質の高いサービス提供が可能になります。

管理すべき情報:

  • 基本情報:氏名、年齢、職業、連絡先
  • 来院履歴:来院日、施術内容、料金
  • 症状・治療経過:主訴、治療内容、改善状況
  • 来院経路:紹介、ホームページ、チラシなど
  • 個人的情報:趣味、家族構成、ライフスタイル

4-3. 月次・年次レビューの実施

定期的な振り返りと改善計画の策定が継続的成長の鍵です。

月次レビュー(毎月末実施):

  • 各KPIの達成状況確認
  • 前月との比較分析
  • 課題の洗い出し
  • 翌月の目標設定と行動計画

年次レビュー(年末実施):

  • 年間目標の達成状況評価
  • 市場環境の変化分析
  • 競合状況の把握
  • 翌年の事業計画策定

【ステップ4の実践アクションプラン】

  1. Week 1:現在の記録・データ収集状況の把握
  2. Week 2-3:KPI設定と管理ツール(Excel等)の準備
  3. Week 4:患者データベースのフォーマット作成
  4. Week 5-6:過去データの整理と入力
  5. Week 7:月次レビューの仕組み構築
  6. Week 8:初回月次レビューの実施
  7. 継続:毎月末のレビューと改善

総合実例:成功した接骨院のケーススタディ

【総合事例】ひまわり接骨院(仮名)の3年間の成長記録

院の概要:

  • 所在地:千葉県船橋市(住宅街)
  • 院長:佐藤太郎(仮名)、柔道整復師歴8年
  • スタッフ:院長1人(開始時)
  • 面積:40㎡、ベッド3台

改革前の状況(2021年):

  • 月商:120万円
  • 新規患者:月8-12名
  • リピート率:約40%
  • 集客:口コミとチラシのみ
  • 予約:電話のみ

4つのステップ実施内容と成果:

【ステップ1実施】2021年4月-9月

  • ターゲットを「30-50代の働く女性」に設定
  • 月1回の健康体操教室を近隣公民館で開始
  • 女性向けデザインのチラシを月500部配布
  • 成果:新規患者が月18名に増加

【ステップ2実施】2021年10月-2022年3月

  • LINE予約システム導入
  • 初回カウンセリング時間を30分に延長
  • 治療終了後のフォローアップ開始
  • 成果:リピート率が65%に向上、月商180万円

【ステップ3実施】2022年4月-9月

  • ホームページリニューアル
  • Instagram、Facebook開始
  • Googleマイビジネス最適化
  • 成果:ネット経由の新規患者が月15名、総新規患者28名

【ステップ4実施】2022年10月-2023年3月

  • KPI管理システム導入
  • 患者データベース構築
  • 月次レビューによる継続改善開始
  • 成果:データに基づく経営判断が可能に

最終成果(2024年3月現在):

  • 月商:320万円(2.7倍)
  • 新規患者:月35名(約3倍)
  • リピート率:72%(32ポイント改善)
  • スタッフ:2名体制(受付・助手1名追加)
  • 患者満足度:4.6/5.0(アンケート結果)

佐藤院長のコメント:
「最初は『小さな接骨院に何ができるか』と不安でしたが、一つずつステップを踏んで改善していくことで、こんなに成長できるとは思いませんでした。特に患者さんとのコミュニケーションを大切にし、データで現状を把握することで、より良いサービスを提供できるようになりました。」

まとめ:成功への道筋を明確にする

小規模な接骨院でも、適切なステップを踏んで改善に取り組めば確実に成長できることがお分かりいただけたでしょうか。成功のポイントを改めてまとめます。

成功のための重要ポイント

  1. 段階的な取り組み:一度にすべてを変えようとせず、ステップバイステップで改善
  2. 患者さん目線:常に患者さんの立場に立って考え、サービスを改善
  3. 継続的な改善:一度の取り組みで満足せず、継続的にPDCAサイクルを回す
  4. データ活用:感覚ではなく、数字に基づいた経営判断を行う
  5. 地域密着:大型チェーンにはない、地域に根ざした強みを活かす

今日から始められる3つのアクション

  1. ターゲット患者の明確化:どのような患者さんに来てもらいたいか、具体的に書き出してみましょう
  2. 現状の数値把握:月の新規患者数、リピート率、売上を正確に把握しましょう
  3. 患者さんの声を聞く:簡単なアンケートで患者さんの満足度や要望を確認しましょう

小規模だからこそできる、きめ細かいサービスと温かい対応で、地域に愛される接骨院を目指してください。一歩ずつ確実に進めば、必ず成果は現れます。

この記事が、あなたの接骨院の成長に少しでもお役に立てれば幸いです。継続的な成長のために、ぜひ今日から実践を始めてみてください。

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